nend1

THE LABYRINTH 2015 ~ 太陽とラビリンス Day1 ~

Day 2 はこちらから
Day 3 はこちらから

「ラビリンス良いよ!」
「ラビリンスまだ行ってないの!?」
「一度行ってみな。絶対楽しいから」
「マジで俺にとっての年末年始はラビリンスだから」

音楽、ことクラブ、ダンスミュージック系の遊びをしている者なら、更に言えばテクノやアンビエント、ドローンと呼ばれるジャンルが好きな者、そこからより 「コアでディープでドープなアンダーグランド」が好きな者。それは言い換えれば、狭く小さい世界ながらもピュアで熱があり誰にも邪魔されない、音、空間、 神聖な場所、知る人ぞ知るが好きな者。そう、つまり 「筋金入りの好事家達」 の間ではもやは 「ラビリンス」 と呼ばれるフェスの魅力は語っても語りつくせないものがあるだろう。

もはや好事家のみとは言えない、すでにメジャーであると断言しても良いこの野外フェスティバル

「THE LABYRINTH (ラビリンス)」
オフィシャル:http://www.mindgames.jp

人気クラブポータルサイト、Resident Advisor の選ぶ「9月のベストフェスティバル」の栄えあるNo.1に選ばれたり、ディープでエッジの効いたサウンドを紹介する音楽サイト mnml ssg(ミニマルソーセージ)でも毎年特集が組まれるなど、日本国内のみならず、今では世界中の音楽ファンから注目されている。

チケットは前売り2,500枚限定。販売開始わずか5分でSoldOutしてしまうほどの人気。毎年海外からの参加者の数は確実に増えており、また古くからラビリンスに参加している者たちが結婚し、子を持ち、家庭を築き、大所帯で来る光景も目にするようになった。

Rabyrinth_2015_036

自身もそんなラビリンスの虜になってしまった1人だ。2007年の川場キャンプ場から参加して以来毎年来てるので今年で8年目。ここでは自身の主観も交えラビリンスの魅力を存分にレポートしたいと思う。

2015年のラビリンスは9月19日(土)〜21日(月)。大型連休での開催となり、より多くの人が初日から詰め掛けた。

Rabyrinth_2015_003

今年は友人含め14人と言う大所帯で3泊4日を過ごす事ができた。

2009年からラビリンスの開催場所が苗場へ移動してからは、交通の利便、過ごしやすさも格段に上がり、大所帯で来る事が多くなった。それに伴い移動手段、テントやタープ、食材から細かい日用品に至るまで持ち運ぶ物がどんどん大規模になった。その為、毎年テントを取る位置がほぼ決まっており、メインフロアを横目に、奥の奥のメインフロアから10分以上離れた場所へ。

Rabyrinth_2015_005

Rabyrinth_2015_011

もっとメインフロア近く、手前でもテントを張れる時間帯には着いてはいるのだが、いつも奥の方にテントを張る。理由はいくつかあるが、まずここまでの大所帯だと完全にテントやタープの幅を取ってしまう事。いつも村を作る様に円形陣にし、タープやテントを連結するから邪魔になってしまう。もう一つの理由が、ここまで遠いと逆に音が鳴っている最中でもテント内で談笑ができ 「キャンプを楽しんでいる」 と言う側面が出る。遠くから山びこの様にズンズンと鳴る音、人々の大きな歓声をBGMに美味い酒と食事で盛り上がるのもまたラビリンスの楽しみ方でもあるからだ。

そう美味い酒と食事。
ラビリンスでは飲食の持ち込みが自由であるのも魅力の一つだ。

3泊4日もあるので屈強なキャンパーならケータリングを凌ぐ食材と酒を用意し過ごす。無論、自分達も都内、苗場付近のスーパーに立ち寄り大量に食材、飲み物を買い込んだ。毎年の事ながら、段ボール3.4箱もある、この有り余る食材をどう料理しようか…、またこれからラビリンスを遊び喰い尽くす!と言う期待も含まり楽しさが倍増する。

ぜひ車で来るラビリンス者はスーパーで色々と買い揃えて欲しい。道中の買い物もまたラビリンスの魅力だ。

そう言えば今年は一度もラビリンスのケータリングを食していない。全て自炊でまかなってしまった。今思い出すと、あれやこれや食べたい物もあったので少しだけ後悔も。

Rabyrinth_2015_037

Rabyrinth_2015_038

Rabyrinth_2015_006

 

 

フロアに触れよう、先ほども書いたように大型連休が重なった為か、初日の 「Sebastian Mullaert & Ulf Eriksson」 から多くの人がフロアに集まり祝杯をあげていた。

Rabyrinth_2015_022

ラビリンスでは本当にあちらこちらで「祝杯」が上がる。

ラビリンスでは再開、邂逅、新たな出会いもまた魅力の一つだ。

「会いたかった~!!!」
「…あれ!?…あ!あーー!!○○君じゃん!何してんの!」
「きゃー!♪○○ちゃん見つけたー!」
「えー!結婚したの!?まじで、えー!」
「いえーーー!超~楽しい~!みんな、おかえりおかえり~!」
「大好き!みんな大好き!」
「わ!大阪から来たの?おごるおごる!」
「はじめまして♪よろしくねー♪」
「いえーーい!乾杯しようぜ!乾杯!」
「今年もよろしくねーー!!」

ポジティブでアットホームで、なぜか涙が出そうになる。そんな幸せな祝杯があちらこちらで上がる。もちろんこちらも14人の大所帯だ。一期一会から再開、邂逅まで3日間祝杯のノンストップだ。

そんな祝杯に呼応してか、「Sebastian Mullaert & Ulf Eriksson」、アンビエントやドローンから徐々に来るのかと思いきや、まさかのフルスロットル全開のディープなテクノサウンド。後半になるにつれラビリンスでは欠かす事のできない良質なサウンドを生み出す Function One もうなりを上げ始め、自身も気づいたら右側のスピーカー最前列で踊り狂っていた。

ラビリンス公式にて、その時のLIVEセットが SoundCloud で上がっているので、時間がある人はぜひ聞いてほしい。

「Sebastian Mullaert & Ulf Eriksson」が終わり、その流れのまま続いて登場した 「Nuel」 はラビリンス初登場。どんなプレイを見せてくれるかと期待大。それに応える様に初日とは思えない、硬派で堅くエッジの効いたセットを披露。その合間合間に時折見せる優しい空間系のトバしにより、完全に脳天ヒットされ、スピーカーから離れることができなくなった。ここでも踊り狂い、完全に何かのスイッチが壊れた。

またラビリンスでは他人と言う境界線がおぼろげになる。つまり隣人は愛すべき仲間なのだ。左を見たら突然知らない子から酒をスっと出される。ありがとう、乾杯!右を見たらタバコをスッと出される、こちらも酒を無言で渡す。乾杯!そしてスピーカーを差しニヤつくのだ「来たな…」「来たね…」と。そして叫び、笑い、時には肩さえも組み踊ってしまう事も。

そしてまたDJの展開にて、暗い暗い深海へ、何人も邪魔をさせないそんな展開になったら無言で踊り狂う。飲んでは踊り、汗かいては飲む。乾杯し、踊り、無言になり踊る、繰り返す。繰り返す。繰り返す。

「Nuel」 は初日から最高のトバし方をしてくれた。

しかし正直2日目以降、激しい筋肉痛と戦う事になってしまった。笑。そう言う意味では今回の自身のベストアクトは初日からホームランを打ってくれたこの2組を上げたい。こうして早速、意識と体力をかっ飛ばされ、ボロボロになりながらもハメを外しに外した初日が終わった。

Day 2 はこちらから
Day 3 はこちらから[:en]

Leave a Reply