Text : Chihiro Kato
この夏、ヨーロッパのフェスに行きまくった私が、その中でも特に気に入ったフェスをご紹介するシリーズがついに始動!
三ヶ月間行きっぱなしヨーロッパ旅行を一人企画した私は、ベルギー、ドイツ、オランダをメインに無数にあるパーティー・フェスにできるだけ多く行くことを決めました!笑 その結果11個のフェスにお邪魔することになるのですが、簡単にいうと、ほぼ毎週フェスにいました、、笑 超有名フェスから超マニアックフェスまでバラエティーに富んだフェスエクスペリエンスです!そして、その皮切りとなったフェスが今回お伝えするKlub Dramatik(クラブ・ドラマティック)!
東京のクラブで偶然出会ったMatthieu Bosmansが彼の友達とオーガナイズしているんですけど、最初に彼にあった時は日本で羽目を外しすぎるやばい奴と思ってちょっと抵抗がありました。(正直、絡まれてうざい。みたいな笑)
「ベルギーでフェスやってるんだ!」と言われた時には、(嘘でしょ。どうせ仲間ではしゃぐくらいのものでしょ)と思ってました。疑いの目に気づいた彼が自分のデザインしたフライヤーやフェスのラインナップを見せてきて、その瞬間私の頭の中は(あ、やばい、全然ガチのやつだ)って内心ちょっと焦りました。
ラインナップがAntal、Soichi Terada、Young Marcoなど日本でも知られる重鎮アーティストやSan Soda、DJ Okapi、Baba Stiltzの今ヨーロッパで人気の若手DJをブックしていて、あらびっくり。このフェス行きたいなって素直に思いました。私が、Matthieuから彼のフェスの話を聞いていると彼のビジョンが見えてきました。
“グッドミュージックをアットホームな空間で聴きたい”
皆さんもご存知かもしれませんが、ベルギーといえば、ヨーロッパの中でも言わずと知れたフェス大国。中でも、ド派手な装飾を施すTomorrowlandは数年前から日本でも知られる超大型フェスですよね。そんな中、彼は真逆をいき、派手でキラキラさせるのではなく、温かみを感じる、友達の家のリビングルーム的なイメージでフェスをやりたいと思ったみたいです。
そんなフェスはかなり私好み。このフェスに間に合うようにヨーロッパ旅行を計画し始めた私は、6月14日にヨーロッパ入りする航空チケットをゲット!日本からベルギーのブリュッセルに飛び、そこから電車で30分ほどのアントワープへ直行。時差ボケと長時間のフライトで疲れた体を少し癒し、2日後の16日に開催したKlub Dramatikに参加しました。日中は日差しが強くかなり暑かったですが、ベルジャンビールを飲みながらゆる〜くフェスをスタート。忙しく走り回るMatthieuの代わりに彼の友達と遊びながら、やんわりとフェスに馴染んでいきます。
人や会場を観察していく中で、まず思ったのは、すごく居心地の良いフェスということ。公園ということもあり、会場は芝生で覆われ、絨毯が敷かれた大きなテントがあったりと、ピクニック気分。バーの上に恐竜のオブジェが飾ってあったりと、ちょいちょい遊び心も挟んでくるのがまた楽しい。20代の若者が多かったですが、落ち着いたお客さんが多くて、雰囲気もかなり良い。そして、さすがファッションの聖地!女の子も男の子もスタイリッシュ!
そんなゆったりとしたフェスも、やっぱり日が落ちてくると徐々にヒートアップ!メインステージではYoung Marco 、Soichi Terada、AntalがプレイしSoichi Teradaの“Sun Showered”で会場のボルテージは一気に上昇!トリのAntalでマックスに!全員ステージに食らいつくように踊り明かしているのが、とても印象的でした。ライブストリーミングもされていたサブステージではBaba Stiltzが独特のセンスでクラウドを完璧に盛り上げていて、終始満員!どこにいても、かっこいい音楽が流れていて、無駄な部分が一切ない。作りこまれた感じが一切しないのに、全てが人間の流れを意識した作りになっている。そんなフェスちょっと行ってみたくないですか?
今年で2回目とあって、参加人数は1500人ほどでしたが、既にベルギー国内外でも噂されていて、そのユニークな空間作りはアントワープの大型フェスLaundry Dayからも注目されているよう!来年は規模の拡大も考えているようで、既に着々と準備が進められています。来年はどんな風にパワーアップしてくるのか、本当に楽しみなフェスです!
TITLE:
Klub Dramatik 2018
DATE:
June 16th 2018
PERFORMER:
Antal RH
Soichi Terada
Young Marco
San Soda
DJ Okapi
Baba Stiltz
KAMMA
Rey Colino
Stellar OM Source
B2B Soumaya Phéline
Hill Men
Alfred Anders
John Noseda
Arno Lemons
Juicy ‘the Dj’
Kiosk Radio Soundsystem (Mickey, Boochie, Bim Jecker)
Team Snoephut (Sixsixsixties, Just Nathan, Karawane)
Stage partners :
Studio Drama x Kelly Palmer
Kiosk Radio
OUTLINE:
An exhibition of electronic music that makes you explore emerging talents & enjoy well known contemporary artists.
Very intimate and exciting stages. Our green garden fulfils the perfect canvas for our typical velvet build-ups, creating a close and personal contact with the crowd.
Klub Dramatik Official Website
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