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Report : Loveland (Amsterdam, Netherland)|パーティーの宝庫アムステルダムの老舗プロモーターが仕掛けるフェスへ潜入!


 

 

Text : Chihiro Kato

 

アムステルダムといえば、世界中から音楽・パーティーを愛するものが集まる地ですよね。フェスの多くが街の中心部の公園で行われ、フェスの名前が道路標識で示されているほど、パーティー文化が地球のマントルレベルで根付いているんです。笑

 

そんな中、1995年からオランダのダンスカルチャーを作ってきたパーティープロモーターLOVELANDが、今年で14回目となる同名フェスを開催!限りない音楽への愛と忘れられない音楽体験をモットーにLOVELANDは人と人との繋がりを大切にするパーティー。そしてそれは、今回初の2DAY開催となったフェスにも顕著に現れており、2日目は1日目に参加した人でないと入れないというものでした。初日もさることながら、2日目も度肝を抜くようなラインナップだったので、かなり酷だと思いましたが、そのお陰で会場は2日間かけて一体感のあるものでした。

 

 

私がこのフェスに参加することとなった理由、それは以前から交流のあるTommy Four SevenVrilが出演することでした。ただただ、彼らに会いたいなーと思って行くことにしたんですが、ラインナップをチェックするとハンパない名前の数々。ApolloniaBlack CoffeeDJ TennisDixon Jeff MillsKerri ChandlerLen FakiReconditeSpeedy JStephan BodzinTale Of Usなどなど、 胸がはち切れんばかりに膨らみますよね!

 

で、このフェス、当初は1人で行こうとしてたんですが、前の週にDekmantelで、たまたま仲良くなったWouter(ヴァウター)さんに「来週もフェスだよ〜」と軽く伝えたつもりが、「俺も行く!」と早速チケットをTicketswapで見つけてきて、一緒に行くことに!(皆さんも、ヨーロッパのフェスやパーティーへ行く時に、SOLD OUTのものでもここで探してみると案外見つかるので活用してみてくださいね〜)彼は1日目だけの参加でしたが、お陰で最高にはしゃいでとっても楽しい時間が過ごせました。

 

 

Gerd JansonからLovelandをスタートした私たち、彼の軽快なリズムに乗ってすぐにノリノリに。Gerdがかけた最後のNeutron Danceでは笑顔が止まらないほど 上がりました!次のDJ Tennisはいつもどんな曲をかけるのか本当に楽しみなDJですが、今回もある意味腰を抜かれました。Rufus WainwrightTiergartenの激カワな曲から始まって、しっかりTennisらしい燻し銀のかっこよさが光るセットを披露してくれました。余談ですが、Tennisと言えば、その独特なファッションセンスが私は毎回楽しみなんですけど、今回はミッキーの刺繍が施されたシルバーのキャップを被ってました。ちょうど彼のプレイするステージが湖の脇で、ちょうどスワンボートがあったので「僕のプレイ後にスワンボート一緒にどう?」って誘ってもらいましたが、私は会場を駆け回っていたので、間に合わず乗れませんでした。彼は確実に乗ったと思いますが。。笑

 

 

テクノステージでは、Tommy Four Sevenのプレイが始まっており、テクノ一直線みたいなゴリゴリの中にもファンキーさがあって滅茶苦茶楽しいセットを披露していました。お客さんももう訳がわからないくらい上がっていて、叫びまくり!100点満点のプレイでした。

その後ApolloniaDixonを見て、疲れ果てた私たちは帰路に着くことに。

 

1日目は6ステージで繰り広げられたフェスも、2日目は3ステージに絞られ、より密度の濃いフェーズへ突入。Vrilのプレイに合わせて到着し、彼の緊迫感のあるライブに酔いしれます。Vrilの音楽はダークなものが多いので、日中でのプレイでどうお客さんが感じるか少し気になっていましたが、愚問でした。超満員のフロアで皆んな一心不乱に踊ってました。

 

彼のプレイをフロアから見ていると、バックステージに見覚えのある顔が。。(えっ、Truncate/Audio Injectionがいる!ラインナップにいたっけ?)と思いながら、久々に会うので、挨拶がてら話すことに。なんでも、前夜に近くでSpeedy Jとプレイしたらしく、オフでホテルにいるよりはSpeedy Jとハングアウトすることにしたらしい。お互いにLovelandにいることを知らなかったので嬉しい再会ができました。

 

 

Vrilのライブが歓声とともに終わり、Speedy Jへバトンタッチ。Vrilからの熱気を引き継ぎ、時間とともによりクレイジーになっていくフロアを見ながら、テクノステージのトリLen Faki登場!ここで、飛行機の時間となったTruncateさんとはバイバイし、Vrilと別ステージでやっていたBlack Coffeeを観ることに。フロアをグッドバイブで爆発させながらも、いい感じで締めに入っていく彼のセットはフェスのエンディングに相応しいものでした。

 

その後、出演者とスタッフだけのパーティーへ。パーティーといっても、音楽なし、静寂の中で人がワイワイする空間ですが、こういうのが逆にフェスの後は心地いい。人を大切にするLovelandならではの空間でした。ここでVrilが「彼らは、本当に古いパーティープローモーターで仕事がプロフェッショナルなんだ。でも、それ以上に皆んな人が良くて、何度でも戻ってきたいパーティーなんだよね。」と教えてくれました。彼の言う通り、本当に温かみのあるフェスで、居心地抜群のフェスでした。皆さんも機会があれば行っていただきたいフェスです。既に来年のイベントページが立てられていて、8月10、11日開催です!皆さんも、素敵な愛の世界へ遊びに行ってみては?

 

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